整えられた環境では、子どもの発達プログラムに基づいて5つの分野が用意され、
子ども自身が自己選択によって教具に関われるようにしています。
子どもが最初に興味を示す活動です。子どもが日常生活をしていく上で
必要な基本的生活習慣を身につけると同時に、人格形成となる精神的
機能(集中力・注意力・判断力・秩序感・
独立心・社会性など)の基礎を育成します。
具体的な感覚教具は、触覚・視覚・聴覚・臭覚・味覚の五感を通じて、同一性、漸次性を確かめる力、識別や分類の力を養い、生活からの経験、吸収した多くのものを整理し、秩序づける手助けをします。
言語教具は、絵合わせから始まり、文字の世界への興味を育てるよう配慮された教具です。教具を通して正しい話しことば・読む・書くなど、言語活動を深めていきます。
具体的な量から抽象的な数字へと数の対応の一致を大切にし、教具を通して系統的に体験しながら数の仕組みを理解させ、数学的頭脳を育成します。
その他の分野である絵画・音楽リズム・地理・歴史・宗教・伝統などを文化教育といいます。子どもたちの探究心に応えながら、世界的視野に立って、子どもの知性・情緒性、良心の発達を促し、真に平和を願う心を育てます。